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Column

2024.12.20

戦略立案 3つの基本戦略とは?

経営コンサルタントを名乗る実務のたたき上げ中年オヤジ(50歳)が、経営の原理原則を学ぶべくMBA(大学院)に通うことを決意し、日々の学びと気づきを不定期でつぶやきます。

この記事のポイント
  • MBA(経営学修士)での学びを手軽に追体験できます

<第10回目のテーマは… 戦略立案 3つの基本戦略とは?>

前回までの流れは競争優位性を獲得するため経営の在り方を起点に、各種分析手法の説明をさせていただきました。各分析は単独で存在していますが、体系にまとめるとすると…
下記のようなフロー図として考えていただくのも良いですね。

環境分析~戦略立案~マーケティング施策へのフロー図

環境を分析→戦略を立案→マーケティング施策への落とし込み…
分析結果を検証しながら、戦略の整合性を見極めることは、中小企業にとっても重要です!

今回は次回以降で触れる、戦略立案マーケティング施策を考える前に3つの基本戦略の構図について、お伝えしたいと思います。

3つの基本戦略は、経営学者のマイケル・ポーターが提唱したもので、競合他社に打ち勝ち業界の中で競争優位を構築するための経営戦略理論です。企業が勝ち残るためのポジショニング~戦い方を提唱し、競争戦略のフレームワークとして世界中で活用されています。

3つの基本戦略図

基本戦略は下記の3つに分類されます。

1 コスト・リーダーシップ戦略

競合他社より安価で商品・サービスを提供し、競争優位を確立する戦略。
安価を実現するために、コストを抑えることが必要で、生産性の向上がポイント。
低コストの実現により、他社と同価格で販売してもより高い利益の獲得が可能。
対象は業界全体の広域。
活用事例:サイゼリヤ、マクドナルド、ダイソーetc

2 差別化戦略

自社の商品・サービスの独自性を強調して差別化し、独自のポジショニングを獲得。
商品の機能性、品質、ブランド、サービス体系などが差別化するポイント。
差別化の本質は、顧客の体験価値の向上。
対象は業界全体の広域。
活用事例:ソニー、任天堂、スターバックス、etc

3 集中戦略

集中戦略には【コスト集中戦略】【差別化集中戦略】があり、特定の狭域において
ターゲットを絞り、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を投下する戦略。
対象は特定分野の狭域。
特定分野の市場規模(売上・顧客数)の判断がポイント。
活用事例:しまむら、光岡自動車、スノーピークetc

今回は、分析から繋がる戦略の流れで【3つの基本戦略】についてまとめてみました。
基本戦略のフレームワークを理解した上で、自社の商品・サービスをどの戦略にあてはめ、
具体的なアクションを設計していくのかが重要です。
次回からは、具体的施策の構築にむけて、STP、4Pなどのマーケティング手法を
お伝えしていく予定です。

まずは、自社の目指す戦略方針をじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

社長!本当に経営、できていますか?

この記事を執筆したのはです
栃倉 恒敬(Tsunetaka Tochikura)
(株)横浜総合マネジメント
代表取締役
上級経営会計専門家
大学卒業後、大手食品会社にて製造から物流、企画、営業までを経験。28歳で財務会計知識の習得を目指し泉会計事務所(税理士法人横浜総合事務所)に入社。2008年㈱横浜総合マネジメントを社内起業にて設立。中小企業の成長、発展を支援するため経営計画の立案、運用を中心とする経営コンサルティング(未来会計)に従事し、2021年より代表取締役に就任。 新規事業立ち上げと、実家の家業を自ら事業承継したリアルな経験を活かし、お客様に寄り添う伴走型のコンサルティグを得意としています。 県内の同業と連携する(株)未来会計コンサルティングの役員など、顧問先の外部CFOも歴任。
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