経営の全体フレームを知る!
経営コンサルタントを名乗る実務のたたき上げ中年オヤジ(50歳)が、経営の原理原則を学ぶべくMBA(大学院)に通うことを決意し、日々の学びと気づきを不定期でつぶやきます。
- MBA(経営学修士)での学びを手軽に追体験できます。
第四回目のテーマは…経営の全体フレームを知る!
前回のコラムでは経営戦略の定義が【競争優位を獲得するためのセオリー】であることをお伝えしました。つまり、経営していく上での一つのゴールは、他社より優先的に当社の商品・サービスがお客様に選んでいただける、状況を創り出すことにあると言えます!
では選ばれるまでに、どんな流れ(ステップ)を構築していくべきなのか??
指導をうけるMBA講義では…
以下のようなフレームで流れ(ステップ)を考える指導を受けています!
(出典:『[新版]企業戦略論【上】基本編ー戦略経営と競争優位』ジェイ・B・バーニー&ウィリアム・S・ヘスタリー著、2021年、ダイヤモンド社)
企業の目的である、ミッション・ビジョンからスタートし
各種の分析手法を用いて、会社の内部環境から外部環境の現状を正しく把握する。
その上で…前回にて少し触れた戦略を検討し選択する。
そして戦略を実行するための、組織・管理システム・報酬制度など仕組みを整える。
その結果として…お客様に選ばれる【競争優位を獲得する!】
MBA講義の中で、繰り返し教わるのは…戦略を考える前に徹底して
①ミッション・ビジョン(ありたい姿)を明確にする
②現状(現在地)を正しく把握する
最初にこのステップを間違えると、その後の戦略の選択・実行に大きな影響を与えます。
ミッション・ビジョンの定義の一例として以下のようにまとめてみました。
Mission(ミッション)…企業の基本姿勢となる【経営理念】と言われるもの。
企業の永続的な目的を示すもの。(永続性が必要)
Vision(ビジョン)…事業方針や5年~10年のスパンの企業の姿を明示。
事業軸で目指す競争優位性を示すもの。(実現性が必要)
ミッションには企業の継続性を担保するための、永続的な目的が求められるのに対して、ビジョンは企業を支援する関係者(お客様・社員・取引先・経営者・金融機関など)が賛同したくなる実現可能性とともに、【達成した時のワクワク感】が求められます!
成長のポイントは【ワクワクするビジョンから事業はスタートさせる!】
創業の時、新規事業立ち上げの時、事業承継の時…さまざまなスタートのタイミングでワクワクする未来が見えてこそ、人もお金も集まってくる!
ミッション・ビジョンで事業の成否が決まることも…。
社長!本当に経営、できていますか?