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Column

2024.06.25

財務分析から未来を考える!

この記事のポイント
  • 財務分析とは何か?を理解できます。

財務分析とは?

ビジネスにおいて、企業が成長していくために「財務分析」を行うことはとても大切です。財務分析は、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュ・フロー計算書(C/F)を活用することで、企業の現状を正しく把握し、ビジネスチャンスや課題を分析する手法です。そこには、限られた資源で経営している中小企業が、どのような未来を築いていくのかを見極めるヒントが隠れていると言っても過言ではありません。今回は、財務分析の全体像についてご紹介します。

財務分析 ~4つの指標~

財務分析は、一般的に決算書をもとに企業の経営状態を把握し、課題を抽出し、未来の経営に活かすことを目的に行います。財務分析には、「収益性分析」「安全性分析」「成長性分析」「生産性分析」の4つの手法があります。

◆4つの指標
  • 収益性分析
    収益性分析は、企業がどのくらい効率的に利益を生み出しているかを表します。
    売上高に対する営業利益や純利益の割合や投下された資本がどれだけ効率よく回収されているかを確認できます。これにより、市場競争力の把握や収益力向上のための戦略を考えることにつながります。
  • 安全性分析
    安全性分析は、企業の財務的な構造や資金繰りの健全性など財務の安定性を表します。
    安全性が高い財務状態は取引先や金融機関からの信用も高くなり、かつ、企業存続の必須条件といわれます。代表的な指標としては、流動比率、当座比率や自己資本比率などが挙げられます。
  • 成長性分析
    成長性分析は、企業の売上高や総資本などが、どのくらい成長しているのかを表します。
    成長性は、事業拡大が前提であれば、売上高、営業利益、総資本や従業員数などを毎年比較することで把握が可能です。他方、急激な成長は取引が増加することにより資金繰りや商品・サービスの質に影響を与える場合があるため、売上高、コスト、利益、資金繰り、サービスなどバランスを考慮することが大切になります。
  • 生産性分析
    生産性分析は、製品やサービスを提供する上で投入した資源がどのくらい効率よく成果に結びついたかを表します。
    言い換えると、どのくらい効率的に付加価値を生み出したかを知ることができます。ヒト・モノ・カネの生産性分析を行い、明確になった課題をどのように改善するか検討することが重要なポイントになります。
貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の図

財務分析は、貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)を使用して、企業の財政状態や経営成績を分析し、現状を把握することが一つの目的です。 企業の「あるべき姿」を描くことと同時に、企業を成長させるためには財務分析はとても重要 です。

次回からは、「4つの指標」について詳しく見ていきたいと思います。

横浜総合事務所では、『未来会計』を通して中小企業の「ビジョン実現」をサポートしています。

社長!!一緒に『財務分析』してみませんか?

この記事を執筆したのはです
今井 崇智(Takatoshi Imai)
Team戦略経営支援
マネージャー
税理士・CFP
大学卒業後、会計事務所・航空機部品を扱う商社勤務を経て、2007年に税理士法人横浜総合事務所に入社。以来、「100%真っすぐ誠実に」をモットーとして税務会計をベースに個人事業主・中小企業の経営支援に従事。経営者の「想い」を「見える化」し「実現」していくために経営計画策定支援にも力を入れています。変化の激しい時代においても中小企業の発展のために精進して参ります。
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