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Column

2024.08.20

分析の王道…SWOTを知る!

経営コンサルタントを名乗る実務のたたき上げ中年オヤジ(50歳)が、経営の原理原則を学ぶべくMBA(大学院)に通うことを決意し、日々の学びと気づきを不定期でつぶやきます。

この記事のポイント
  • MBA(経営学修士)での学びを手軽に追体験できます。

第六回目のテーマは…分析の王道SWOTを知る!

経営の目的はこれまでにお伝えしたように、【理念・ビジョンの実現】ですが、そのためにも競争優位な状況を創りだし組織化・事業化・収益化を進めていかなければ、絵に書いた餅となります。
繰り返しですが、全体のフレームワークにそった経営を意識することが重要です!

分析フレームにスポットをあてた、経営全体のフレームワーク

前回は分析に関する基礎編として、【3C分析】をお伝えしました。
今回は王道としてのSWOT分析について、解説させていただきます!
SWOT分析は4つの項目に分けて、企業(事業)を分析する手法で、それぞれの項目の頭文字であるS(強み:Strength)、W(弱み:Weakness)、O(機会:Opportunity)、T(脅威:Threat)をとった分析手法です。

SWOT分析についての図解

SWOT分析は古い!と言われることもありますが、企業(事業)の分析をする上では、4つの視点でもれなく検証できる手法で、私の学ぶMBAでも王道の分析ツールとして紹介されており、今も多くの経営の現場で活用されています。
内部環境/外部環境×プラス要素/マイナス要素の組み合わせを、バランス良く考えることは日常活動の中では難しいですが、この4つの視点を意識しながらで自社だけでなく競合他社・競合商品を比較することで、見えてくる課題もあります。
また、SWOTを実施してみると、自社の本当の強みである【コアコンピタンス】(他社にまねできない核となる強み)を正しく把握できておらず、弱みばかりに目を向けている企業が多いのが実情です。

思い込みを含めた誤った自社の認識が、誤った戦略となるケースもあるので、SWOTを通して、会社の現状把握と、どこに優先的に資源を配分すべきかを考えることは重要です。
SWOTを活用した正しい現状の認識は、競争優位獲得にむけたスタートといえます!

各項目のイメージは下記のような具体例です。

S(強み):
Strengths
【内部環境からみた自社の強みとなる特質】
  • 業界(エリア)トップクラスの専門的人材がそろっている。
  • スピーディーな意思決定が可能な組織体制である。
  • 顧客からの信頼が高く、リピート顧客が多い。
W(弱み):
Weakness
【内部環境からみた自社の弱みとなる特質】
  • 最新技術の導入ができておらず生産性が低い。
  • 新しいアイディアや変化に対して抵抗があり、イノベーションが起きない。
  • 情報の共有が悪く、社内の連携が取れていない。
O(機会):
Opportunity
【外部環境からみた自社を取り巻く市場の機会】
  • ターゲット市場規模が拡大しており、商品の問い合わせが増加している。
  • 為替の影響により、購入する外国人旅行客が増加している。
  • IT、交通網の整備により、全国への商品販売が可能。
T(脅威):
Threat
【外部環境からみた自社を取り巻く市場の脅威】
  • 人口の高齢化により、主要顧客層の購買力が低下している。
  • バーチャル技術の発達により、モノの消費が減少する。
  • 中国景気の影響により日本の市場が悪化する可能性。

それぞれの項目は表と裏で関係していることも多く、明確に区分できないケースもあります。 だからこそ、分析した項目に対して、長所をより伸ばすのか?欠点を是正し強みに変えるのか?など具体的な対策・戦略の検討が重要です!
※SWOTからのクロス分析については次回以降で。

最後にSWOT分析のススメ方のポイントは以下の通りです。

  1. バランスへの配慮!
    ⇒特定の側面に偏らず4つの項目を均等に埋めるように深掘りする。
  2. 客観的データの活用!
    ⇒分析する際、検証可能なデータを基に判断する。
  3. 多様な意見の収集!
    ⇒複数の関係者で実施し、多様な意見の収集をはかる。
  4. 定期的な見直し!
    ⇒環境は変化するものなので、定期的な更新を実施しアップデートする。

ポイントを押さえることで、より効果的なSWOT分析は可能となりますが、まずは実施すること!
分析なしで行動するケースのある社長こそ、現状の経営戦略を検証する上でも有効となりますので、ぜひ実践してみてください。
当社でもSWOT分析のサポートを中期経営計画立案セミナー【戦略の日】の中で実施しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください!

社長!本当に経営、できていますか?

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この記事を執筆したのはです
栃倉 恒敬(Tsunetaka Tochikura)
(株)横浜総合マネジメント
代表取締役
上級経営会計専門家
大学卒業後、大手食品会社にて製造から物流、企画、営業までを経験。28歳で財務会計知識の習得を目指し泉会計事務所(税理士法人横浜総合事務所)に入社。2008年㈱横浜総合マネジメントを社内起業にて設立。中小企業の成長、発展を支援するため経営計画の立案、運用を中心とする経営コンサルティング(未来会計)に従事し、2021年より代表取締役に就任。 新規事業立ち上げと、実家の家業を自ら事業承継したリアルな経験を活かし、お客様に寄り添う伴走型のコンサルティグを得意としています。 県内の同業と連携する(株)未来会計コンサルティングの役員など、顧問先の外部CFOも歴任。
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