分析の王道…SWOTを知る!
経営コンサルタントを名乗る実務のたたき上げ中年オヤジ(50歳)が、経営の原理原則を学ぶべくMBA(大学院)に通うことを決意し、日々の学びと気づきを不定期でつぶやきます。
- MBA(経営学修士)での学びを手軽に追体験できます。
第六回目のテーマは…分析の王道SWOTを知る!
経営の目的はこれまでにお伝えしたように、【理念・ビジョンの実現】ですが、そのためにも競争優位な状況を創りだし組織化・事業化・収益化を進めていかなければ、絵に書いた餅となります。
繰り返しですが、全体のフレームワークにそった経営を意識することが重要です!
前回は分析に関する基礎編として、【3C分析】をお伝えしました。
今回は王道としてのSWOT分析について、解説させていただきます!
SWOT分析は4つの項目に分けて、企業(事業)を分析する手法で、それぞれの項目の頭文字であるS(強み:Strength)、W(弱み:Weakness)、O(機会:Opportunity)、T(脅威:Threat)をとった分析手法です。
SWOT分析は古い!と言われることもありますが、企業(事業)の分析をする上では、4つの視点でもれなく検証できる手法で、私の学ぶMBAでも王道の分析ツールとして紹介されており、今も多くの経営の現場で活用されています。
内部環境/外部環境×プラス要素/マイナス要素の組み合わせを、バランス良く考えることは日常活動の中では難しいですが、この4つの視点を意識しながらで自社だけでなく競合他社・競合商品を比較することで、見えてくる課題もあります。
また、SWOTを実施してみると、自社の本当の強みである【コアコンピタンス】(他社にまねできない核となる強み)を正しく把握できておらず、弱みばかりに目を向けている企業が多いのが実情です。
思い込みを含めた誤った自社の認識が、誤った戦略となるケースもあるので、SWOTを通して、会社の現状把握と、どこに優先的に資源を配分すべきかを考えることは重要です。
SWOTを活用した正しい現状の認識は、競争優位獲得にむけたスタートといえます!
各項目のイメージは下記のような具体例です。
S(強み): Strengths |
【内部環境からみた自社の強みとなる特質】
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W(弱み): Weakness |
【内部環境からみた自社の弱みとなる特質】
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O(機会): Opportunity |
【外部環境からみた自社を取り巻く市場の機会】
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T(脅威): Threat |
【外部環境からみた自社を取り巻く市場の脅威】
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それぞれの項目は表と裏で関係していることも多く、明確に区分できないケースもあります。
だからこそ、分析した項目に対して、長所をより伸ばすのか?欠点を是正し強みに変えるのか?など具体的な対策・戦略の検討が重要です!
※SWOTからのクロス分析については次回以降で。
最後にSWOT分析のススメ方のポイントは以下の通りです。
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バランスへの配慮!
⇒特定の側面に偏らず4つの項目を均等に埋めるように深掘りする。 -
客観的データの活用!
⇒分析する際、検証可能なデータを基に判断する。 -
多様な意見の収集!
⇒複数の関係者で実施し、多様な意見の収集をはかる。 -
定期的な見直し!
⇒環境は変化するものなので、定期的な更新を実施しアップデートする。
ポイントを押さえることで、より効果的なSWOT分析は可能となりますが、まずは実施すること!
分析なしで行動するケースのある社長こそ、現状の経営戦略を検証する上でも有効となりますので、ぜひ実践してみてください。
当社でもSWOT分析のサポートを中期経営計画立案セミナー【戦略の日】の中で実施しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください!
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