税理士法人 横浜総合事務所
株式会社横浜総合マネジメント
株式会社横浜総合フィナンシャル
株式会社横浜総合アカウンティング
株式会社横浜総合エクスペリエンス

Column

2024.07.17

分析フレームを知る!(3Ⅽ分析)

経営コンサルタントを名乗る実務のたたき上げ中年オヤジ(50歳)が、経営の原理原則を学ぶべくMBA(大学院)に通うことを決意し、日々の学びと気づきを不定期でつぶやきます。

この記事のポイント
  • MBA(経営学修士)での学びを手軽に追体験できます。

第五回目のテーマは…分析フレームを知る!3C分析

前回のコラムでは経営全体のフレーム(流れ)をお伝えするとともに、原点となるミッション・ビジョンについて記載させていただきました。
経営は、ワクワクするビジョンからスタートする!
私の学ぶMBAでは、ES(顧客満足)・CS(従業員満足)も大切ですが、経営者の役割が大きい中小企業こそ、経営者の満足(プレジデント・サティスファクション)を意識することで、より経営効率の高い組織が実現できるといわれています。

分析フレームにスポットをあてた、経営全体のフレームワーク

今回から数回にわたって、会社のミッション・ビジョンから具体的戦略を立案するために実施する、定性分析についてお伝えしたいと思います。 分析の種類には代表的なものとして、SWOT分析・PEST分析・5フォース分析・バリューチェーン分析・VRIO分析・4P分析など目的によってさまざまあります。(次回以降の解説)
どれか一つの手法に決めるより、適切に組み合わせることが重要で、分析とは…【正しく現状を知る!】ための手段といえます。

今回はスタートとして、【3C分析】について確認したいと思います。
3C分析の3Cとは…以下の頭文字を指した名称です。

①顧客
(Customer)
【ターゲットとする市場の理解を深めることを目的に実施】
  • 顧客ニーズを明確にし、どのような製品・サービスを求めているかを把握
  • 市場をセグメント(区分)し、各セグメントの特性や行動パターンを分析
  • 顧客の購買行動や意思決定プロセスを調査し、購買の要因を特定
  • 顧客の満足度やロイヤリティ(忠誠)を評価し、長期的な関係構築に必要な要素を特定
②競合
(Competitor)
【市場での競争状態を把握し、自社の競争優位性を見極めるため実施】
  • 主要な競合他社を特定し、それぞれの強み・弱みを評価
  • 競合他社の市場シェアや成長率を分析
  • 競合他社の戦略やマーケティング活動を調査し、成功・失敗要因を把握
  • 価格設定、プロモーション手法、商品構成、流通経路なども分析
③会社
(Company)
【自社の現状を把握するため実施】
  • 自社の強み・弱みを明確にし、現状のリソースを評価
  • 自社の製品ポートフォリオを分析し、各製品の市場ポジションを確認
  • 自社の市場シェアやブランド力、顧客満足度を調査し位置づけ把握
  • 財務状況や資産の有効活用状況などの把握

上記の項目の中には、SWOTや5F、4Pなど、他の分析でも取り上げる項目があるように、顧客・競合・会社の3つの視点で分析をスタートする点では、基礎的イメージもありますがシンプルな構造だからこそ、奥深さのある分析手法といえます。

3C分析実施のポイントは…正しいデータの活用と定期的な見直し!

どんな分析手法にもいえることですが、分析をする際に重要なのは、その元データの信憑性と最新情報を反映させること…。
間違ったデータや古い情報で分析しては、間違った戦略にたどり着くはず

ここからは私の個人的意見ではありますが…頻度を意識することが大切。
上記の分析は机に座り特別な時間をとらなくても、移動中や食事中など、何気ない日常の中で常に意識(究極は無意識)しながら、お客様の事、競合の動き、自社のことを考え続けることが重要であり、気になったことはメモを残すこと!
私の知る【できる社長】は、皆普段から3Cの視点で世の中を見て分析しており、できない経営者は…その時(計画立案時期)だけ考えようとする傾向が…・・・。

社長!本当に経営、できていますか?

この記事を執筆したのはです
栃倉 恒敬(Tsunetaka Tochikura)
(株)横浜総合マネジメント
代表取締役
上級経営会計専門家
大学卒業後、大手食品会社にて製造から物流、企画、営業までを経験。28歳で財務会計知識の習得を目指し泉会計事務所(税理士法人横浜総合事務所)に入社。2008年㈱横浜総合マネジメントを社内起業にて設立。中小企業の成長、発展を支援するため経営計画の立案、運用を中心とする経営コンサルティング(未来会計)に従事し、2021年より代表取締役に就任。 新規事業立ち上げと、実家の家業を自ら事業承継したリアルな経験を活かし、お客様に寄り添う伴走型のコンサルティグを得意としています。 県内の同業と連携する(株)未来会計コンサルティングの役員など、顧問先の外部CFOも歴任。
TEAMyoko-soは、
経営者様の手となり足となりブレーンとなり、
最も身近なビジネスパートナーで
あり続けます。
045-641-2505

(月~金 9:00~18:00)